Ruby 2.4.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Objectクラス
クラス・モジュールの継承リスト: Object
< Kernel
< BasicObject
dynamic include:
JSON::Generator::GeneratorMethods::Object (by json)
全てのクラスのスーパークラス。オブジェクトの一般的な振舞いを定義します。
このクラスのメソッドは上書きしたり未定義にしない限り、すべてのオブジェクトで使用することができます。
定義 | 説明 | |
---|---|---|
new -> Object
|
Objectクラスのインスタンスを生成して返します。 |
定義 | 説明 | |
---|---|---|
self !~ other -> bool
|
自身が other とマッチしない事を判定します。 |
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self <=> other -> 0 | nil
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self === other である場合に 0 を返します。そうでない場合には nil を返します。 |
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self == other -> bool
|
オブジェクトと other が等しければ真を返します。 |
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self === other -> bool
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case 式で使用されるメソッドです。制御構造/case も参照してください。 |
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self =~ other -> nil
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右辺に正規表現オブジェクトを置いた正規表現マッチ obj =~ /RE/ をサポートするためのメソッドです。常に nil を返します。 |
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_dump(limit) -> String
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Marshal.#dump において出力するオブジェクトがメソッド _dump を定義している場合には、そのメソッドの結果が書き出されます。 |
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class -> Class
|
レシーバのクラスを返します。 |
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clone(freeze: true) -> object
|
オブジェクトの複製を作成して返します。 |
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define_singleton_method(symbol, method) -> Symbol
|
self に特異メソッド name を定義します。 |
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display(out = $stdout) -> nil
|
オブジェクトを out に出力します。 |
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to_enum(method = :each, *args) -> Enumerator
|
Enumerator.new(self, method, *args) を返します。 |
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eql?(other) -> bool
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オブジェクトと other が等しければ真を返します。Hash で二つのキーが等しいかどうかを判定するのに使われます。 |
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equal?(other) -> bool
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other が self 自身の時、真を返します。 |
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extend(*modules) -> self
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引数で指定したモジュールのインスタンスメソッドを self の特異メソッドとして追加します。 |
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freeze -> self
|
オブジェクトを凍結(内容の変更を禁止)します。 |
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frozen? -> bool
|
オブジェクトが凍結(内容の変更を禁止)されているときに真を返します。 |
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hash -> Integer
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オブジェクトのハッシュ値を返します。このハッシュ値は、Object#eql? と合わせて Hash クラスで、2つのオブジェクトを同一のキーとするか判定するために用いられます。 |
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inspect -> String
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オブジェクトを人間が読める形式に変換した文字列を返します。 |
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instance_of?(klass) -> bool
|
オブジェクトがクラス klass の直接のインスタンスである時真を返します。 |
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instance_variable_defined?(var) -> bool
|
インスタンス変数 var が定義されていたら真を返します。 |
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instance_variable_get(var) -> object | nil
|
オブジェクトのインスタンス変数の値を取得して返します。 |
|
instance_variable_set(var, value) -> object
|
オブジェクトのインスタンス変数 var に値 value を設定します。 |
|
instance_variables -> [Symbol]
|
オブジェクトのインスタンス変数名をシンボルの配列として返します。 |
|
is_a?(mod) -> bool
|
オブジェクトが指定されたクラス mod かそのサブクラスのインスタンスであるとき真を返します。 |
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itself -> object
|
self を返します。 |
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marshal_dump -> object
|
Marshal.#dump を制御するメソッドです。 |
|
marshal_load(obj) -> object
|
Marshal.#load を制御するメソッドです。 |
|
method(name) -> Method
|
オブジェクトのメソッド name をオブジェクト化した Method オブジェクトを返します。 |
|
methods(include_inherited = true) -> [Symbol]
|
そのオブジェクトに対して呼び出せるメソッド名の一覧を返します。このメソッドは public メソッドおよび protected メソッドの名前を返します。 |
|
nil? -> bool
|
レシーバが nil であれば真を返します。 |
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object_id -> Integer
|
各オブジェクトに対して一意な整数を返します。あるオブジェクトに対してどのような整数が割り当てられるかは不定です。 |
|
private_methods(include_inherited = true) -> [Symbol]
|
そのオブジェクトが理解できる private メソッド名の一覧を返します。 |
|
protected_methods(include_inherited = true) -> [Symbol]
|
そのオブジェクトが理解できる protected メソッド名の一覧を返します。 |
|
public_method(name) -> Method
|
オブジェクトの public メソッド name をオブジェクト化した Method オブジェクトを返します。 |
|
public_methods(include_inherited = true) -> [Symbol]
|
そのオブジェクトが理解できる public メソッド名の一覧を返します。 |
|
public_send(name, *args) -> object
|
オブジェクトの public メソッド name を args を引数にして呼び出し、メソッドの実行結果を返します。 |
|
remove_instance_variable(name) -> object
|
オブジェクトからインスタンス変数 name を取り除き、そのインスタンス変数に設定されていた値を返します。 |
|
respond_to?(name, include_all = false) -> bool
|
オブジェクトがメソッド name を持つとき真を返します。 |
|
send(name, *args) -> object
|
オブジェクトのメソッド name を args を引数にして呼び出し、メソッドの実行結果を返します。 |
|
singleton_class -> Class
|
レシーバの特異クラスを返します。まだ特異クラスがなければ、新しく作成します。 |
|
singleton_method(name) -> Method
|
オブジェクトの特異メソッド name をオブジェクト化した Method オブジェクトを返します。 |
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singleton_methods(inherited_too = true) -> [Symbol]
|
そのオブジェクトに対して定義されている特異メソッド名 (public あるいは protected メソッド) の一覧を返します。 |
|
taint -> self
|
このメソッドは Ruby 2.7 から deprecated で、Ruby 3.2 で削除予定です。 |
|
tainted? -> bool
|
||
tap {|x| ... } -> self
|
self を引数としてブロックを評価し、self を返します。 |
|
to_a -> Array
|
オブジェクトを配列に変換した結果を返します。デフォルトでは定義されていません。 |
|
to_ary -> Array
|
オブジェクトの Array への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。デフォルトでは定義されていません。 |
|
to_hash -> Hash
|
オブジェクトの Hash への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。デフォルトでは定義されていません。 |
|
to_int -> Integer
|
オブジェクトの Integer への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。デフォルトでは定義されていません。 |
|
to_io -> IO
|
オブジェクトの IO への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。デフォルトでは定義されていません。 |
|
to_proc -> Proc
|
オブジェクトの Proc への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。デフォルトでは定義されていません。 |
|
to_regexp -> Regexp
|
オブジェクトの Regexp への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。デフォルトでは定義されていません。 |
|
to_s -> String
|
オブジェクトの文字列表現を返します。 |
|
to_str -> String
|
オブジェクトの String への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。デフォルトでは定義されていません。 |
|
trust -> self
|
このメソッドは Ruby 2.1 から deprecated で、Ruby 3.2 で削除予定です。 Object#untaint と同じ動作をします。 |
|
untaint -> self
|
オブジェクトの「汚染マーク」を取り除きます。 |
|
untrust -> self
|
このメソッドは Ruby 2.1 から deprecated で、Ruby 3.2 で削除予定です。 Object#taint と同じ動作をします。 |
|
untrusted? -> bool
|
このメソッドは Ruby 2.1 から deprecated で、Ruby 3.2 で削除予定です。 Object#tainted? と同じ動作をします。 |
定義 | 説明 | |
---|---|---|
initialize(*args, &block) -> object
|
ユーザ定義クラスのオブジェクト初期化メソッド。 |
|
initialize_copy(obj) -> object
|
(拡張ライブラリによる) ユーザ定義クラスのオブジェクトコピーの初期化メソッド。 |
|
respond_to_missing?(symbol, include_private) -> bool
|
自身が symbol で表されるメソッドに対し BasicObject#method_missing で反応するつもりならば真を返します。 |
定義 | 説明 | |
---|---|---|
ARGF -> Object
|
引数 (なければ標準入力) で構成される仮想ファイル (詳細は ARGF、ARGF.class を参照)。 |
|
ARGV -> Array
|
Ruby スクリプトに与えられた引数を表す配列です。 |
optparse |
ARGV -> Array
|
Ruby スクリプトに与えられた引数を表す配列です。 |
|
DATA -> File
|
スクリプトの __END__ プログラムの終り以降をアクセスする File オブジェクト。 |
|
ENV -> Object
|
環境変数を表す (擬似) 連想配列 (詳細は ENV を参照)。 |
|
FALSE -> FalseClass
|
非推奨です。代表的な偽の値。false と同じ。 |
|
NIL -> NilClass
|
非推奨です。 nil と同じ。 |
|
RUBY_COPYRIGHT -> String
|
Ruby のコピーライトを表す文字列。 |
|
RUBY_DESCRIPTION -> String
|
Ruby の詳細を表す文字列。 |
|
RUBY_ENGINE -> String
|
Ruby処理系実装の種類を表す文字列。 |
|
RUBY_ENGINE_VERSION -> String
|
Ruby処理系実装のバージョンを表す文字列。 |
|
RUBY_PATCHLEVEL -> Integer
|
Ruby のパッチレベルを表す Integer オブジェクトです。 |
|
RUBY_PLATFORM -> String
|
プラットフォームを表す文字列。 |
|
RUBY_RELEASE_DATE -> String
|
Ruby のリリース日を表す文字列。 |
|
RUBY_REVISION -> Integer
|
Ruby の Subversion でのリビジョン番号を表す Integer オブジェクトです。 |
|
RUBY_VERSION -> String
|
Ruby のバージョンを表す文字列。 |
|
SCRIPT_LINES__ -> Hash
|
ソースファイル別にまとめられたソースコードの各行。 |
|
STDERR -> IO
|
||
STDIN -> IO
|
||
STDOUT -> IO
|
||
TOPLEVEL_BINDING -> Binding
|
トップレベルでの Binding オブジェクト。 |
|
TRUE -> TrueClass
|
非推奨です。代表的な真の値。true と同じ。 |
!
!=
__id__
__send__
instance_eval
instance_exec
method_missing
singleton_method_added
singleton_method_removed
singleton_method_undefined
定義 | 説明 | ライブラリ |
---|---|---|
pretty_inspect -> String
|
self を pp で表示したときの結果を文字列として返します。 |
pp |
pretty_print(pp) -> ()
|
PP.pp や Kernel.#pp がオブジェクトの内容を出力するときに呼ばれるメソッドです。PP オブジェクト pp を引数として呼ばれます。 |
pp |
pretty_print_cycle(pp) -> ()
|
プリティプリント時にオブジェクトの循環参照が検出された場合、 Object#pretty_print の代わりに呼ばれるメソッドです。 |
pp |
pretty_print_inspect -> String
|
Object#pretty_print を使って Object#inspect と同様にオブジェクトを人間が読める形式に変換した文字列を返します。 |
pp |
pretty_print_instance_variables -> [String | Symbol]
|
プリティプリント時に表示すべき自身のインスタンス変数名の配列をソートして返します。返されたインスタンス変数はプリティプリント時に表示されます。 |
pp |
to_yaml(options = {}) -> String
|
オブジェクトを YAML document に変換します。 |
psych |
yaml_tag(tag) -> ()
|
クラスと tag の間を関連付けます。 |
psych |