Ruby 2.1.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Objectクラス

class Object

クラスの継承リスト: Object < Kernel < BasicObject
dynamic include: JSON::Generator::GeneratorMethods::Object (by json)

要約

全てのクラスのスーパークラス。 オブジェクトの一般的な振舞いを定義します。

このクラスのメソッドは上書きしたり未定義にしない限り、すべてのオブジェクトで使用することができます。

特異メソッド

定義 説明
new -> Object

Objectクラスのインスタンスを生成して返します。

インスタンスメソッド

定義 説明
self !~ other -> bool

自身が other とマッチしない事を判定します。

self <=> other -> 0 | nil

self === other である場合に 0 を返します。そうでない場合には nil を返します。

self == other -> bool

オブジェクトと other が等しければ真を返します。

self === other -> bool

メソッド Object#== の別名です。 case 式で使用されます。このメソッドは case 式での振る舞いを考慮して、 各クラスの性質に合わせて再定義すべきです。

self =~ other -> nil

右辺に正規表現オブジェクトを置いた正規表現マッチ obj =~ /RE/ をサポートするためのメソッドです。常に nil を返します。

send(name, *args) -> object
send(name, *args) { .... } -> object
__send__(name, *args) -> object
__send__(name, *args) { .... } -> object

オブジェクトのメソッド name を args を引数に して呼び出し、メソッドの実行結果を返します。

_dump(limit) -> String

Marshal.#dump において出力するオブジェクトがメソッド _dump を定義している場合には、そのメソッドの結果が書き出されます。

class -> Class

レシーバのクラスを返します。

clone -> object
dup -> object

オブジェクトの複製を作成して返します。

define_singleton_method(symbol, method) -> Symbol
define_singleton_method(symbol) { ... } -> Symbol

self に特異メソッド name を定義します。

display(out = $stdout) -> nil

オブジェクトを out に出力します。

to_enum(method = :each, *args) -> Enumerator
enum_for(method = :each, *args) -> Enumerator
to_enum(method = :each, *args) {|*args| ... } -> Enumerator
enum_for(method = :each, *args) {|*args| ... } -> Enumerator

Enumerator.new(self, method, *args) を返します。

eql?(other) -> bool

オブジェクトと other が等しければ真を返します。Hash で二つのキー が等しいかどうかを判定するのに使われます。

equal?(other) -> bool

other が self 自身の時、真を返します。

extend(*modules) -> self

引数で指定したモジュールのインスタンスメソッドを self の特異 メソッドとして追加します。

freeze -> self

オブジェクトを凍結(内容の変更を禁止)します。

frozen? -> bool

オブジェクトが凍結(内容の変更を禁止)されているときに真を返します。

hash -> Integer

オブジェクトのハッシュ値を返します。Hash クラスでオブジェク トを格納するのに用いられています。

inspect -> String

オブジェクトを人間が読める形式に変換した文字列を返します。

instance_of?(klass) -> bool

オブジェクトがクラス klass の直接のインスタンスである時真を返します。

instance_variable_defined?(var) -> bool

インスタンス変数 var が定義されていたら真を返します。

instance_variable_get(var) -> object | nil

オブジェクトのインスタンス変数の値を取得して返します。

instance_variable_set(var, value) -> object

オブジェクトのインスタンス変数 var に値 value を設定します。

instance_variables -> [Symbol]

オブジェクトのインスタンス変数名をシンボルの配列として返します。

is_a?(mod) -> bool
kind_of?(mod) -> bool

オブジェクトが指定されたクラス mod かそのサブクラスのインスタンスであるとき真を返します。

marshal_dump -> object

Marshal.#dump を制御するメソッドです。

marshal_load(obj) -> object

Marshal.#load を制御するメソッドです。

method(name) -> Method

オブジェクトのメソッド name をオブジェクト化した Method オブジェクトを返します。

methods(include_inherited = true) -> [Symbol]

そのオブジェクトに対して呼び出せるメソッド名の一覧を返します。 このメソッドは public メソッドおよび protected メソッドの名前を返します。

nil? -> bool

レシーバが nil であれば真を返します。

object_id -> Integer

各オブジェクトに対して一意な整数を返します。あるオブジェクトに対し てどのような整数が割り当てられるかは不定です。

private_methods(include_inherited = true) -> [Symbol]

そのオブジェクトが理解できる private メソッド名の一覧を返します。

protected_methods(include_inherited = true) -> [Symbol]

そのオブジェクトが理解できる protected メソッド名の一覧を返します。

public_method(name) -> Method

オブジェクトの public メソッド name をオブジェクト化した Method オブジェクトを返します。

public_methods(include_inherited = true) -> [Symbol]

そのオブジェクトが理解できる public メソッド名の一覧を返します。

public_send(name, *args) -> object

オブジェクトの public メソッド name を args を引数にして呼び出し、メソッ ドの実行結果を返します。

remove_instance_variable(name) -> object

オブジェクトからインスタンス変数 name を取り除き、そのインス タンス変数に設定されていた値を返します。

respond_to?(name, include_all = false) -> bool

オブジェクトがメソッド name を持つとき真を返します。

singleton_class -> Class

レシーバの特異クラスを返します。 まだ特異クラスがなければ、新しく作成します。

singleton_method(name) -> Method

オブジェクトの特異メソッド name をオブジェクト化した Method オブ ジェクトを返します。

singleton_methods(inherited_too = true) -> [Symbol]

そのオブジェクトに対して定義されている特異メソッド名 (public あるいは protected メソッド) の一覧を返します。

taint -> self

オブジェクトの「汚染マーク」をセットします。

tainted? -> bool

オブジェクトの「汚染マーク」がセットされている時真を返します。

tap {|x| ... } -> self

self を引数としてブロックを評価し、self を返します。

to_a -> Array

オブジェクトを配列に変換した結果を返します。 デフォルトでは定義されていません。

to_ary -> Array

オブジェクトの Array への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。 デフォルトでは定義されていません。

to_hash -> Hash

オブジェクトの Hash への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。 デフォルトでは定義されていません。

to_int -> Integer

オブジェクトの Integer への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。 デフォルトでは定義されていません。

to_io -> IO

オブジェクトの IO への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。 デフォルトでは定義されていません。

to_proc -> Proc

オブジェクトの Proc への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。 デフォルトでは定義されていません。

to_regexp -> Regexp

オブジェクトの Regexp への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。 デフォルトでは定義されていません。

to_s -> String

オブジェクトの文字列表現を返します。

to_str -> String

オブジェクトの String への暗黙の変換が必要なときに内部で呼ばれます。 デフォルトでは定義されていません。

trust -> self

このメソッドは deprecated です。 Object#untaint と同じ動作をします。

untaint -> self

オブジェクトの「汚染マーク」を取り除きます。

untrust -> self

このメソッドは deprecated です。 Object#taint と同じ動作をします。

untrusted? -> bool

このメソッドは deprecated です。 Object#tainted? と同じ動作をします。

privateメソッド

定義 説明
initialize(*args, &block) -> object

ユーザ定義クラスのオブジェクト初期化メソッド。

initialize_copy(obj) -> object

(拡張ライブラリによる) ユーザ定義クラスのオブジェクトコピーの初期化メソッド。

respond_to_missing?(symbol, include_private) -> bool

自身が symbol で表されるメソッドに対し BasicObject#method_missing で反応するつもりならば真を返します。

定数

定義 説明
ARGF -> Object

引数 (なければ標準入力) で構成される仮想ファイル (詳細は ARGFARGF.class を参照)。

ARGV -> Array

Ruby スクリプトに与えられた引数を表す配列です。

optparse
ARGV -> Array

Ruby スクリプトに与えられた引数を表す配列です。

DATA -> File

スクリプトの __END__ プログラムの終り以降をアクセスする File オブジェクト。

ENV -> Object

環境変数を表す (疑似) 連想配列 (詳細は ENV を参照)。

FALSE -> FalseClass

非推奨です。代表的な偽の値。false と同じ。

NIL -> NilClass

非推奨です。 nil と同じ。

RUBY_COPYRIGHT -> String

Ruby のコピーライトを表す文字列。

RUBY_DESCRIPTION -> String

Ruby の詳細を表す文字列。

RUBY_ENGINE -> String

Ruby処理系実装の種類を表す文字列。

RUBY_PATCHLEVEL -> Integer

Ruby のパッチレベルを表す Integer オブジェクトです。

RUBY_PLATFORM -> String

プラットフォームを表す文字列。

RUBY_RELEASE_DATE -> String

Ruby のリリース日を表す文字列。

RUBY_REVISION -> Integer

Ruby の Subversion でのリビジョン番号を表す Integer オブジェクトです。

RUBY_VERSION -> String

Ruby のバージョンを表す文字列。

SCRIPT_LINES__ -> Hash

ソースファイル別にまとめられたソースコードの各行。

STDERR -> IO

標準エラー出力。$stderr のデフォルト値。 $stderr も参照してください。

STDIN -> IO

標準入力。$stdin のデフォルト値。 $stdin も参照してください。

STDOUT -> IO

標準出力。$stdout のデフォルト値。 $stdout も参照してください。

TOPLEVEL_BINDING -> Binding

トップレベルでの Binding オブジェクト。

TRUE -> TrueClass

非推奨です。代表的な真の値。true と同じ。

継承したメソッド

! != __id__ instance_eval instance_exec singleton_method_added singleton_method_removed singleton_method_undefined

追加されるメソッド

定義 説明 ライブラリ
method_missing(id, *args)

@todo

multi-tk
must_be -> true

自身の評価結果が真である場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_be_within_delta(expected, delta = 0.001) -> true
must_be_close_to(expected, delta = 0.001) -> true

自身と期待値の差の絶対値が与えられた絶対誤差以下である場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_be_empty -> true

自身が空である場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_be_instance_of(klass) -> true

自身が与えられたクラスのインスタンスである場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_be_kind_of(klass) -> true

自身が与えられたクラスまたはそのサブクラスのインスタンス である場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_be_nil -> true

自身が nil である場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_be_same_as(actual) -> true

自身と与えられたオブジェクトの Object#object_id が同じ場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_be_within_epsilon(actual, epsilon = 0.001) -> true

自身と実際の値の相対誤差が許容範囲内である場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_equal(expected) -> true

自身が比較対象のオブジェクトと等しい場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_include(object) -> true

自身に与えられたオブジェクトが含まれている場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_match(regexp) -> true

自身が与えられた正規表現にマッチした場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_raise(*args) -> true

自身を評価中に与えられた例外が発生する場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_respond_to(method_name) -> true

自身が与えられたメソッドを持つ場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
must_send -> true

@todo

minitest/spec
must_throw(tag) -> true

自身を評価中に、与えられたタグが Kernel.#throw された場合、検査にパスしたことになります。

minitest/spec
pretty_inspect -> String

self を pp で表示したときの結果を文字列として返します。

pp
pretty_print(pp) -> ()

PP.ppKernel.#pp がオブジェクトの内容を出力するときに 呼ばれるメソッドです。PP オブジェクト pp を引数として呼ばれます。

pp
pretty_print_cycle(pp) -> ()

プリティプリント時にオブジェクトの循環参照が検出された場合、 Object#pretty_print の代わりに呼ばれるメソッドです。

pp
pretty_print_inspect -> String

Object#pretty_print を使って Object#inspect と同様に オブジェクトを人間が読める形式に変換した文字列を返します。

pp
pretty_print_instance_variables -> [String | Symbol]

プリティプリント時に表示すべき自身のインスタンス変数名の配列をソートして返します。 返されたインスタンス変数はプリティプリント時に表示されます。

pp
to_yaml(options = {}) -> String
psych_to_yaml(options = {}) -> String

オブジェクトを YAML document に変換します。

psych
yaml_tag(tag) -> ()

クラスと tag の間を関連付けます。

psych