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トップページ > バージョン:2.2.0[x] > クエリ:Thread[x]

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  1. drb thread
  2. thread exit
  3. thread join
  4. thread kill
  5. tracer get_thread_no

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<< 1 2 3 ... > >>

Thread (114337.0)

スレッドを表すクラスです。スレッドとはメモリ空間を共有して同時に実行される制御の流れです。 Thread を使うことで並行プログラミングが可能になります。

スレッドを表すクラスです。スレッドとはメモリ空間を共有して同時に実行される制御の流れです。
Thread を使うことで並行プログラミングが可能になります。


=== 実装
ネイティブスレッドを用いて実装されていますが、
現在の実装では Ruby VM は Giant VM lock (GVL) を有しており、同時に実行される
ネイティブスレッドは常にひとつです。
ただし、IO 関連のブロックする可能性があるシステムコールを行う場合には
GVL を解放します。その場合にはスレッドは同時に実行され得ます。
また拡張ライブラリから GVL を操作できるので、複数のスレッドを
同時に実行するような拡...

Thread#thread_variable_get(key) -> object | nil (81556.0)

引数 key で指定した名前のスレッドローカル変数を返します。

引数 key で指定した名前のスレッドローカル変数を返します。

[注意]: Thread#[] でセットしたローカル変数(Fiber ローカル変数)と
異なり、Fiber を切り替えても同じ変数を返す事に注意してください。

例:

Thread.new {
Thread.current.thread_variable_set("foo", "bar") # スレッドローカル
Thread.current["foo"] = "bar" # Fiber ローカル

Fiber.new {
Fiber.yield ...

Thread#thread_variable_set(key, value) (81502.0)

引数 key で指定した名前のスレッドローカル変数に引数 value をセットしま す。

引数 key で指定した名前のスレッドローカル変数に引数 value をセットしま
す。

[注意]: Thread#[] でセットしたローカル変数(Fiber ローカル変数)と
異なり、セットした変数は Fiber を切り替えても共通で使える事に注意してく
ださい。

//emlist[例][ruby]{
thr = Thread.new do
Thread.current.thread_variable_set(:cat, 'meow')
Thread.current.thread_variable_set("dog", 'woof')
end
thr.join ...

Thread#thread_variable?(key) -> bool (81448.0)

引数 key で指定した名前のスレッドローカル変数が存在する場合に true、そ うでない場合に false を返します。

引数 key で指定した名前のスレッドローカル変数が存在する場合に true、そ
うでない場合に false を返します。

@param key 変数名を String か Symbol で指定します。

me = Thread.current
me.thread_variable_set(:oliver, "a")
me.thread_variable?(:oliver) # => true
me.thread_variable?(:stanley) # => false

[注意]: Thread#[] でセットしたローカル変数(Fiber ローカル...

Thread::MUTEX_FOR_THREAD_EXCLUSIVE -> Mutex (81352.0)

Thread.exclusive用のMutexオブジェクトです。

Thread.exclusive用のMutexオブジェクトです。

絞り込み条件を変える

Thread.kill(thread) -> Thread (63793.0)

指定したスレッド thread に対して Thread#exit を呼びます。終了したスレッドを返します。

指定したスレッド thread に対して Thread#exit を呼びます。終了したスレッドを返します。

@param thread 終了したい Thread オブジェクトを指定します。

th = Thread.new do
end

p Thread.kill(th) #=> #<Thread:0x40221bc8 dead>

Thread#backtrace_locations(range) -> [Thread::Backtrace::Location] | nil (63445.0)

スレッドの現在のバックトレースを Thread::Backtrace::Location の配 列で返します。

スレッドの現在のバックトレースを Thread::Backtrace::Location の配
列で返します。

引数で指定した値が範囲外の場合、スレッドがすでに終了している場合は nil
を返します。

@param start 開始フレームの位置を数値で指定します。

@param length 取得するフレームの個数を指定します。

@param range 取得したいフレームの範囲を示す Range オブジェクトを指定します。

Kernel.#caller_locations と似ていますが、本メソッドは self に限定
した情報を返します。

//emlist[例][ruby]...

Thread#backtrace_locations(start = 0, length = nil) -> [Thread::Backtrace::Location] | nil (63445.0)

スレッドの現在のバックトレースを Thread::Backtrace::Location の配 列で返します。

スレッドの現在のバックトレースを Thread::Backtrace::Location の配
列で返します。

引数で指定した値が範囲外の場合、スレッドがすでに終了している場合は nil
を返します。

@param start 開始フレームの位置を数値で指定します。

@param length 取得するフレームの個数を指定します。

@param range 取得したいフレームの範囲を示す Range オブジェクトを指定します。

Kernel.#caller_locations と似ていますが、本メソッドは self に限定
した情報を返します。

//emlist[例][ruby]...

Thread#[](name) -> object | nil (63379.0)

name に対応したスレッドに固有のデータを取り出します。 name に対応するスレッド固有データがなければ nil を返し ます。

name に対応したスレッドに固有のデータを取り出します。
name に対応するスレッド固有データがなければ nil を返し
ます。

@param name スレッド固有データのキーを文字列か Symbol で指定します。

//emlist[例][ruby]{
[
Thread.new { Thread.current["name"] = "A" },
Thread.new { Thread.current[:name] = "B" },
Thread.new { Thread.current["name"] = "C" }
].each do |th|
th.join...

Thread.list -> [Thread] (63376.0)

全ての生きているスレッドを含む配列を生成して返します。aborting 状態であるスレッド も要素に含まれます。

全ての生きているスレッドを含む配列を生成して返します。aborting 状態であるスレッド
も要素に含まれます。

Thread.new do
sleep
end
sleep 0.1

p Thread.list #=> [#<Thread:0x40377a54 sleep>, #<Thread:0x4022e6fc run>]

絞り込み条件を変える

Thread.fork(*arg) {|*arg| ... } -> Thread (63361.0)

スレッドを生成して、ブロックの評価を開始します。 生成したスレッドを返します。

スレッドを生成して、ブロックの評価を開始します。
生成したスレッドを返します。

基本的に Thread.new と同じですが、
new メソッドと違い initialize メソッドを呼びません。

@param arg 引数 arg はそのままブロックに渡されます。スレッドの開始と同時にその
スレッド固有のローカル変数に値を渡すために使用します。

@raise ThreadError 現在のスレッドが属する ThreadGroup が freeze されている場合に発生します。またブロックを与えられずに呼ばれた場合にも発生します。


注意:

例えば、以下のコー...

Thread.start(*arg) {|*arg| ... } -> Thread (63361.0)

スレッドを生成して、ブロックの評価を開始します。 生成したスレッドを返します。

スレッドを生成して、ブロックの評価を開始します。
生成したスレッドを返します。

基本的に Thread.new と同じですが、
new メソッドと違い initialize メソッドを呼びません。

@param arg 引数 arg はそのままブロックに渡されます。スレッドの開始と同時にその
スレッド固有のローカル変数に値を渡すために使用します。

@raise ThreadError 現在のスレッドが属する ThreadGroup が freeze されている場合に発生します。またブロックを与えられずに呼ばれた場合にも発生します。


注意:

例えば、以下のコー...

Thread.current -> Thread (63340.0)

現在実行中のスレッド(カレントスレッド)を返します。

現在実行中のスレッド(カレントスレッド)を返します。

p Thread.current #=> #<Thread:0x4022e6fc run>

Thread.main -> Thread (63340.0)

メインスレッドを返します。

メインスレッドを返します。

p Thread.main #=> #<Thread:0x4022e6fc run>

Thread.new(*arg) {|*arg| ... } -> Thread (63340.0)

スレッドを生成して、ブロックの評価を開始します。 生成したスレッドを返します。

スレッドを生成して、ブロックの評価を開始します。
生成したスレッドを返します。

@param arg 引数 arg はそのままブロックに渡されます。スレッドの開始と同時にその
スレッド固有のローカル変数に値を渡すために使用します。

@raise ThreadError 現在のスレッドが属する ThreadGroup が freeze されている場合に発生します。またブロックを与えられずに呼ばれた場合にも発生します。

注意:

例えば、以下のコードは間違いです。スレッドの実行が開始される前に
変数 i が書き変わる可能性があるからです。

for i in 1....

絞り込み条件を変える

Thread#group -> ThreadGroup (63319.0)

スレッドが属している ThreadGroup オブジェクトを返します。

スレッドが属している ThreadGroup オブジェクトを返します。

p Thread.current.group == ThreadGroup::Default
# => true

Thread.handle_interrupt(hash) { ... } -> object (63271.0)

スレッドの割り込みのタイミングを引数で指定した内容に変更してブロックを 実行します。

スレッドの割り込みのタイミングを引数で指定した内容に変更してブロックを
実行します。

「割り込み」とは、非同期イベントや Thread#raise や
Thread#kill、Signal.#trap(未サポート)、メインスレッドの終了
(メインスレッドが終了すると、他のスレッドも終了されます)を意味します。

@param hash 例外クラスがキー、割り込みのタイミングを指定する
Symbol が値の Hash を指定します。
値の内容は以下のいずれかです。

: :immediate

すぐに割り込みます。

: :on_block...

Thread.pending_interrupt?(error = nil) -> bool (63235.0)

非同期割り込みのキューが空かどうかを返します。

非同期割り込みのキューが空かどうかを返します。

Thread.handle_interrupt は非同期割り込みの発生を延期させるのに使
用しますが、本メソッドは任意の非同期割り込みが存在するかどうかを確認す
るのに使用します。

本メソッドが true を返した場合、Thread.handle_interrupt で例外の
発生を延期するブロックを終了すると延期させられていた例外を発生させるこ
とができます。

@param error 対象の例外クラスを指定します。省略した場合は全ての例外を対
象に確認を行います。

例: 延期させられていた例外をただちに発生...

Thread#status -> String | false | nil (63199.0)

生きているスレッドの状態を文字列 "run"、"sleep", "aborting" のいず れかで返します。正常終了したスレッドに対して false、例外によ り終了したスレッドに対して nil を返します。

生きているスレッドの状態を文字列 "run"、"sleep", "aborting" のいず
れかで返します。正常終了したスレッドに対して false、例外によ
り終了したスレッドに対して nil を返します。

Thread#alive? が真を返すなら、このメソッドも真です。

例:
a = Thread.new { raise("die now") }
b = Thread.new { Thread.stop }
c = Thread.new { Thread.exit }
d = Thread.new { sleep }
d.kill ...

Thread#abort_on_exception -> bool (63157.0)

真の場合、そのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ 全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例 外は、Thread#join などで検出されない限りそのスレッ ドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

真の場合、そのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ
全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例
外は、Thread#join などで検出されない限りそのスレッ
ドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

デフォルトは偽です。c:Thread#exceptionを参照してください。

@param newstate 自身を実行中に例外発生した場合、インタプリタ全体を終了させるかどうかを true か false で指定します。

//emlist[例][ruby]{
thread = Thread.new { sleep 1 }
thread.abort_o...

絞り込み条件を変える

Thread#abort_on_exception=(newstate) (63157.0)

真の場合、そのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ 全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例 外は、Thread#join などで検出されない限りそのスレッ ドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

真の場合、そのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ
全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例
外は、Thread#join などで検出されない限りそのスレッ
ドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

デフォルトは偽です。c:Thread#exceptionを参照してください。

@param newstate 自身を実行中に例外発生した場合、インタプリタ全体を終了させるかどうかを true か false で指定します。

//emlist[例][ruby]{
thread = Thread.new { sleep 1 }
thread.abort_o...

Thread#run -> self (63121.0)

停止状態(stop)のスレッドを再開させます。 Thread#wakeup と異なりすぐにスレッドの切り替え を行います。

停止状態(stop)のスレッドを再開させます。
Thread#wakeup と異なりすぐにスレッドの切り替え
を行います。

@raise ThreadError 死んでいるスレッドに対して実行すると発生します。

//emlist[例][ruby]{
a = Thread.new { puts "a"; Thread.stop; puts "c" }
sleep 0.1 while a.status!='sleep'
puts "Got here"
a.run
a.join
# => a
# => Got here
# => c
//}

@see Thread#wakeup, Threa...

Thread#value -> object (63121.0)

スレッド self が終了するまで待ち(Thread#join と同じ)、 そのスレッドのブロックが返した値を返します。スレッド実行中に例外が 発生した場合には、その例外を再発生させます。

スレッド self が終了するまで待ち(Thread#join と同じ)、
そのスレッドのブロックが返した値を返します。スレッド実行中に例外が
発生した場合には、その例外を再発生させます。

スレッドが Thread#kill によって終了した場合は、返り値は不定です。

以下は、生成したすべてのスレッドの終了を待ち結果を出力する例です。

threads = []
threads.push(Thread.new { n = rand(5); sleep n; n })
threads.push(Thread.new { n = rand(5); sleep n; n })...

Thread.abort_on_exception -> bool (63121.0)

真の時は、いずれかのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ 全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例外は、Thread#join などで検出されない限りそのスレッドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

真の時は、いずれかのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ
全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例外は、Thread#join
などで検出されない限りそのスレッドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

デフォルトは false です。

c:Thread#exceptionを参照してください。

@param newstate スレッド実行中に例外発生した場合、インタプリタ全体を終了させるかどうかを true か false で指定します。

//emlist[例][ruby]{
Thread.abort_on_exception # => false...

Thread.abort_on_exception=(newstate) (63121.0)

真の時は、いずれかのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ 全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例外は、Thread#join などで検出されない限りそのスレッドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

真の時は、いずれかのスレッドが例外によって終了した時に、インタプリタ
全体を中断させます。false の場合、あるスレッドで起こった例外は、Thread#join
などで検出されない限りそのスレッドだけをなにも警告を出さずに終了させます。

デフォルトは false です。

c:Thread#exceptionを参照してください。

@param newstate スレッド実行中に例外発生した場合、インタプリタ全体を終了させるかどうかを true か false で指定します。

//emlist[例][ruby]{
Thread.abort_on_exception # => false...

絞り込み条件を変える

Thread.stop -> nil (63121.0)

他のスレッドから Thread#run メソッドで再起動されるまで、カレ ントスレッドの実行を停止します。

他のスレッドから Thread#run メソッドで再起動されるまで、カレ
ントスレッドの実行を停止します。

//emlist[例][ruby]{
a = Thread.new { print "a"; Thread.stop; print "c" }
sleep 0.1 while a.status!='sleep'
print "b"
a.run
a.join
# => "abc"
//}

@see Thread#run, Thread#wakeup

Thread#alive? -> bool (63109.0)

スレッドが「生きている」時、true を返します。

スレッドが「生きている」時、true を返します。

例:
thr = Thread.new { }
thr.join # => #<Thread:0x401b3fb0 dead>
Thread.current.alive? # => true
thr.alive? # => false

Thread#status が真を返すなら、このメソッドも真です。

@see Thread#status, Thread#stop?

Thread#set_trace_func(pr) -> Proc | nil (63109.0)

スレッドにトレース用ハンドラを設定します。

スレッドにトレース用ハンドラを設定します。

nil を渡すとトレースを解除します。

設定したハンドラを返します。

//emlist[例][ruby]{
th = Thread.new do
class Trace
end
2.to_s
Thread.current.set_trace_func nil
3.to_s
end
th.set_trace_func lambda {|*arg| p arg }
th.join

# => ["line", "example.rb", 2, nil, #<Binding:0x00007fc8de87cb08>, nil]
#...

Thread#stop? -> bool (63091.0)

スレッドが終了(dead)あるいは停止(stop)している時、true を返します。

スレッドが終了(dead)あるいは停止(stop)している時、true を返します。

//emlist[例][ruby]{
a = Thread.new { Thread.stop }
b = Thread.current
a.stop? # => true
b.stop? # => false
//}

@see Thread#alive?, Thread#status

Thread.DEBUG=(val) (63091.0)

スレッドのデバッグレベルを val に設定します。

スレッドのデバッグレベルを val に設定します。

val が 真 のときは Integer に変換してから設定します。
偽 のときは 0 を設定します。
使用するためには、THREAD_DEBUG を -1 にして Ruby をコンパイルする必要が
あります。

//emlist[例][ruby]{
Thread.DEBUG # => 0
Thread.DEBUG = 1
Thread.DEBUG # => 1
//}

@see Thread.DEBUG

絞り込み条件を変える

Thread#inspect -> String (63073.0)

自身を人間が読める形式に変換した文字列を返します。

自身を人間が読める形式に変換した文字列を返します。

//emlist[例][ruby]{
a = Thread.current
a.inspect # => "#<Thread:0x00007fdbaf07ddb0 run>"
b = Thread.new{}
b.inspect # => "#<Thread:0x00007fdbaf8f7d10@(irb):3 dead>"
//}

Thread#wakeup -> self (63073.0)

停止状態(stop)のスレッドを実行可能状態(run)にします。

停止状態(stop)のスレッドを実行可能状態(run)にします。

@raise ThreadError 死んでいるスレッドに対して実行すると発生します。

//emlist[例][ruby]{
c = Thread.new { Thread.stop; puts "hey!" }
sleep 0.1 while c.status!='sleep'
c.wakeup
c.join
# => "hey!"
//}

@see Thread#run, Thread.stop

Thread.exclusive { ... } -> object (63073.0)

VM グローバルの Mutex をロックし、ブロックを実行します。

VM グローバルの Mutex をロックし、ブロックを実行します。

このクラスメソッドの挙動は 1.8 以前とは違います。
Thread.exclusive は VM グローバルの Thread::MUTEX_FOR_THREAD_EXCLUSIVE の
synchronize を呼び出しているだけで、Thread.exclusive していないスレッドは動きます。
Mutex や Monitor などの他の排他制御の方法を検討してください。

Thread#join -> self (63055.0)

スレッド self の実行が終了するまで、カレントスレッドを停止し ます。self が例外により終了していれば、その例外がカレントス レッドに対して発生します。

スレッド self の実行が終了するまで、カレントスレッドを停止し
ます。self が例外により終了していれば、その例外がカレントス
レッドに対して発生します。

limit を指定して、limit 秒過ぎても自身が終了しない場合、nil を返します。

@param limit タイムアウトする時間を整数か小数で指定します。単位は秒です。

@raise ThreadError join を実行することによってデッドロックが起きる場合に発生します。またカレントスレッドを join したときにも発生します。

以下は、生成したすべてのスレッドの終了を待つ例です。

threads = ...

Thread#join(limit) -> self | nil (63055.0)

スレッド self の実行が終了するまで、カレントスレッドを停止し ます。self が例外により終了していれば、その例外がカレントス レッドに対して発生します。

スレッド self の実行が終了するまで、カレントスレッドを停止し
ます。self が例外により終了していれば、その例外がカレントス
レッドに対して発生します。

limit を指定して、limit 秒過ぎても自身が終了しない場合、nil を返します。

@param limit タイムアウトする時間を整数か小数で指定します。単位は秒です。

@raise ThreadError join を実行することによってデッドロックが起きる場合に発生します。またカレントスレッドを join したときにも発生します。

以下は、生成したすべてのスレッドの終了を待つ例です。

threads = ...

絞り込み条件を変える

Thread#priority -> Integer (63055.0)

スレッドの優先度を返します。この値が大きいほど優先度が高くなります。 メインスレッドのデフォルト値は 0 です。新しく生成されたスレッドは親スレッドの priority を引き継ぎます。

スレッドの優先度を返します。この値が大きいほど優先度が高くなります。
メインスレッドのデフォルト値は 0 です。新しく生成されたスレッドは親スレッドの
priority を引き継ぎます。

@param val スレッドの優先度を指定します。プラットフォームに依存します。

//emlist[例][ruby]{
Thread.current.priority # => 0

count1 = count2 = 0
a = Thread.new do
loop { count1 += 1 }
end
a.priority = -1

b = Thread.new do
...

Thread#priority=(val) (63055.0)

スレッドの優先度を返します。この値が大きいほど優先度が高くなります。 メインスレッドのデフォルト値は 0 です。新しく生成されたスレッドは親スレッドの priority を引き継ぎます。

スレッドの優先度を返します。この値が大きいほど優先度が高くなります。
メインスレッドのデフォルト値は 0 です。新しく生成されたスレッドは親スレッドの
priority を引き継ぎます。

@param val スレッドの優先度を指定します。プラットフォームに依存します。

//emlist[例][ruby]{
Thread.current.priority # => 0

count1 = count2 = 0
a = Thread.new do
loop { count1 += 1 }
end
a.priority = -1

b = Thread.new do
...

Thread.DEBUG -> Integer (63055.0)

スレッドのデバッグレベルを返します。

スレッドのデバッグレベルを返します。

スレッドのデバッグレベルが 0 のときはなにもしません。
それ以外の場合は、スレッドのデバッグログを標準出力に出力します。
初期値は 0 です。
使用するためには、THREAD_DEBUG を -1 にして Ruby をコンパイルする必要が
あります。

//emlist[例][ruby]{
Thread.DEBUG # => 0
//}

@see Thread.DEBUG=

Thread.pass -> nil (63055.0)

他のスレッドに実行権を譲ります。実行中のスレッドの状態を変えずに、 他の実行可能状態のスレッドに制御を移します。

他のスレッドに実行権を譲ります。実行中のスレッドの状態を変えずに、
他の実行可能状態のスレッドに制御を移します。

Thread.new do
(1..3).each{|i|
p i
Thread.pass
}
exit
end

loop do
Thread.pass
p :main
end

#=>
1
:main
2
:main
3
:main

Thread.exit -> () (63049.0)

カレントスレッドに対して Thread#exit を呼びます。

カレントスレッドに対して Thread#exit を呼びます。

絞り込み条件を変える

Thread#add_trace_func(pr) -> Proc (63037.0)

スレッドにトレース用ハンドラを追加します。

スレッドにトレース用ハンドラを追加します。

追加したハンドラを返します。

@param pr トレースハンドラ(Proc オブジェクト)

//emlist[例][ruby]{
th = Thread.new do
class Trace
end
43.to_s
end
th.add_trace_func lambda {|*arg| p arg }
th.join

# => ["line", "example.rb", 4, nil, #<Binding:0x00007f98e107d0d8>, nil]
# => ["c-call", "example.rb", 4, ...

Thread#backtrace -> [String] | nil (63037.0)

スレッドの現在のバックトレースを返します。

スレッドの現在のバックトレースを返します。

スレッドがすでに終了している場合は nil を返します。

//emlist[例][ruby]{
class C1
def m1
sleep 5
end
def m2
m1
end
end

th = Thread.new {C1.new.m2; Thread.stop}
th.backtrace
# => [
# [0] "(irb):3:in `sleep'",
# [1] "(irb):3:in `m1'",
# [2] "(irb):6:in `m2'",
# [3] ...

Thread#exit -> self (63037.0)

スレッドの実行を終了させます。終了時に ensure 節が実行されます。

スレッドの実行を終了させます。終了時に ensure 節が実行されます。

ただし、スレッドは終了処理中(aborting)にはなりますが、
直ちに終了するとは限りません。すでに終了している場合は何もしません。このメソッドにより
終了したスレッドの Thread#value の返り値は不定です。
自身がメインスレッドであるか最後のスレッドである場合は、プロセスを Kernel.#exit(0)
により終了します。

Kernel.#exit と違い例外 SystemExit を発生しません。

th1 = Thread.new do
begin
sleep 10
...

Thread#kill -> self (63037.0)

スレッドの実行を終了させます。終了時に ensure 節が実行されます。

スレッドの実行を終了させます。終了時に ensure 節が実行されます。

ただし、スレッドは終了処理中(aborting)にはなりますが、
直ちに終了するとは限りません。すでに終了している場合は何もしません。このメソッドにより
終了したスレッドの Thread#value の返り値は不定です。
自身がメインスレッドであるか最後のスレッドである場合は、プロセスを Kernel.#exit(0)
により終了します。

Kernel.#exit と違い例外 SystemExit を発生しません。

th1 = Thread.new do
begin
sleep 10
...

Thread#raise(error_type, message, traceback) -> () (63037.0)

自身が表すスレッドで強制的に例外を発生させます。

自身が表すスレッドで強制的に例外を発生させます。

@param error_type Kernel.#raise を参照してください。

@param message Kernel.#raise を参照してください。

@param traceback Kernel.#raise を参照してください。

Thread.new {
sleep 1
Thread.main.raise "foobar"
}

begin
sleep
rescue
p $!, $@
end

=> #<RuntimeError: foobar>
[...

絞り込み条件を変える

Thread#safe_level -> Integer (63037.0)

self のセーフレベルを返します。カレントスレッドの safe_level は、$SAFE と同じです。

self のセーフレベルを返します。カレントスレッドの
safe_level は、$SAFE と同じです。

Ruby 2.6 から$SAFEがプロセスグローバルになったため、このメソッドは obsolete になりました。

セーフレベルについてはspec/safelevelを参照してください。

//emlist[例][ruby]{
thr = Thread.new { $SAFE = 1; sleep }
Thread.current.safe_level # => 0
thr.safe_level # => 1
//}

Thread#terminate -> self (63037.0)

スレッドの実行を終了させます。終了時に ensure 節が実行されます。

スレッドの実行を終了させます。終了時に ensure 節が実行されます。

ただし、スレッドは終了処理中(aborting)にはなりますが、
直ちに終了するとは限りません。すでに終了している場合は何もしません。このメソッドにより
終了したスレッドの Thread#value の返り値は不定です。
自身がメインスレッドであるか最後のスレッドである場合は、プロセスを Kernel.#exit(0)
により終了します。

Kernel.#exit と違い例外 SystemExit を発生しません。

th1 = Thread.new do
begin
sleep 10
...

Thread#[]=(name,val) (63019.0)

val を name に対応するスレッド固有のデータとして格納します。

val を name に対応するスレッド固有のデータとして格納します。

@param name スレッド固有データのキーを文字列か Symbol で指定します。文字列を指定した場合は String#to_sym によりシンボルに変換されます。

@param val スレッド固有データを指定します。nil を指定するとそのスレッド固有データは削除されます。


@see Thread#[]

Thread#key?(name) -> bool (63019.0)

name に対応したスレッドに固有のデータが定義されていれば true を返します。

name に対応したスレッドに固有のデータが定義されていれば
true を返します。

@param name 文字列か Symbol で指定します。

//emlist[例][ruby]{
me = Thread.current
me[:oliver] = "a"
me.key?(:oliver) # => true
me.key?(:stanley) # => false
//}

Thread#keys -> [Symbol] (63019.0)

スレッド固有データに関連づけられたキーの配列を返します。キーは Symbol で返されます。

スレッド固有データに関連づけられたキーの配列を返します。キーは
Symbol で返されます。

th = Thread.current
th[:foo] = 'FOO'
th['bar'] = 'BAR'
p th.keys

#=> [:bar, :foo]

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Thread#pending_interrupt?(error = nil) -> bool (63019.0)

self の非同期例外のキューが空かどうかを返します。

self の非同期例外のキューが空かどうかを返します。

@param error 対象の例外クラスを指定します。


@see Thread.pending_interrupt?

static void rb_thread_wait_other_threads(void) (36601.0)

ThreadsWait#threads -> Array (27391.0)

同期されるスレッドの一覧を配列で返します。

同期されるスレッドの一覧を配列で返します。

使用例
require 'thwait'

threads = []
3.times {|i|
threads << Thread.new { sleep 1; p Thread.current }
}

thall = ThreadsWait.new(*threads)
p thall.threads
#=> [#<Thread:0x21750 sleep>, #<Thread:0x216c4 sleep>, #<Thread:0x21638 sleep>]

ThreadsWait::ErrNoFinishedThread (27001.0)

nonblock がtrue でかつ、キューが空の時、発生します。

nonblock がtrue でかつ、キューが空の時、発生します。

@see ThreadsWait#next_wait

ThreadsWait::ErrNoWaitingThread (27001.0)

終了を待つスレッドが存在しない時、発生します。

終了を待つスレッドが存在しない時、発生します。

@see ThreadsWait#next_wait

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Net::IMAP#thread(algorithm, search_keys, charset) -> [Net::IMAP::ThreadMember] (18688.0)

THREADコマンドを送り、メールボックスを検索した結果を スレッド形式の木構造で返します。

THREADコマンドを送り、メールボックスを検索した結果を
スレッド形式の木構造で返します。

THREAD コマンドは 5256 で定義されています。
詳しくはそちらを参照してください。
このコマンドは Net::IMAP#capability の返り値を見ることで
利用可能かどうか判断できます。

algorithm は木構造を決定するためのアルゴリズムを指定します。
以下の2つが利用可能です。
* "ORDEREDSUBJECT" subjectを使って平坦に区切るだけ
* "REFERENCES" どのメッセージに返事をしているかを見て木構造を作る
詳しくは 5256 を見てく...

Net::IMAP#uid_thread(algorithm, search_keys, charset) -> [Net::IMAP::ThreadMember] (18688.0)

THREADコマンドを送り、メールボックスを検索した結果を スレッド形式の木構造で返します。

THREADコマンドを送り、メールボックスを検索した結果を
スレッド形式の木構造で返します。

ほぼ Net::IMAP#thread と同じですが、返ってくるオブジェクトの
Net::IMAP::ThreadMember#seqno の内容が message sequence number
ではなく UID となります。

@param algorithm スレッド構造構築アルゴリズム名(文字列)
@param search_key 検索条件(文字列配列)
@param charset 検索条件の解釈に用いるCHARSET名(文字列)
@see Net::IMAP::ThreadMember...

VALUE rb_thread_run(VALUE thread) (18649.0)

スレッド thread に実行権を渡します。

スレッド thread に実行権を渡します。

VALUE rb_thread_wakeup(VALUE thread) (18649.0)

停止中のスレッド thread を再開させます。

停止中のスレッド thread を再開させます。

Etc::SC_THREAD_THREADS_MAX -> Integer (18646.0)

Etc.#sysconf の引数に指定します。

Etc.#sysconf の引数に指定します。

詳細は sysconf(3) を参照してください。

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IRB::Context#thread -> Thread (18625.0)

現在のスレッドを返します。

現在のスレッドを返します。

@see Thread.current

DRb.#thread -> Thread|nil (18607.0)

プライマリサーバが動作しているスレッドを返します。

プライマリサーバが動作しているスレッドを返します。

プライマリサーバが存在しない場合は nil を返します。

@see DRb.#primary_server

DRb::DRbServer#thread -> Thread (18607.0)

サーバのメインスレッドを返します。

サーバのメインスレッドを返します。

このスレッドはクライアントからの接続を受け付けるスレッドであって、
クライアントへの応答をするスレッドではありません。

Net::IMAP#client_thread -> Thread (18607.0)

このメソッドは obsolete です。使わないでください。

このメソッドは obsolete です。使わないでください。

VALUE rb_thread_local_aref(VALUE thread, ID id) (18601.0)

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VALUE rb_thread_local_aset(VALUE thread, ID id, VALUE val) (18601.0)

static VALUE rb_thread_abort_exc(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_abort_exc_set(VALUE thread, VALUE val) (18601.0)

static VALUE rb_thread_alive_p(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_aref(VALUE thread, VALUE id) (18601.0)

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static VALUE rb_thread_aset(VALUE thread, VALUE id, VALUE val) (18601.0)

static VALUE rb_thread_initialize(VALUE thread, VALUE args) (18601.0)

static VALUE rb_thread_inspect(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_join_m(int argc, VALUE *argv, VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_key_p(VALUE thread, VALUE id) (18601.0)

絞り込み条件を変える

static VALUE rb_thread_keys(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_kill(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_priority(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_priority_set(VALUE thread, VALUE prio) (18601.0)

static VALUE rb_thread_raise(int argc, VALUE *argv, rb_thread_t th) (18601.0)

絞り込み条件を変える

static VALUE rb_thread_raise_m(int argc, VALUE *argv, VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_safe_level(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_start_0(VALUE (*fn)(), void *arg, rb_thread_t th_arg) (18601.0)

static VALUE rb_thread_status(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_stop_p(VALUE thread) (18601.0)

絞り込み条件を変える

static VALUE rb_thread_value(VALUE thread) (18601.0)

static VALUE rb_thread_yield(VALUE arg, rb_thread_t th) (18601.0)

static const char * thread_status_name(enum thread_status status) (18601.0)

static int rb_thread_dead(rb_thread_t th) (18601.0)

static int rb_thread_join(rb_thread_t th, double limit) (18601.0)

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static rb_thread_t rb_thread_alloc(VALUE klass) (18601.0)

static rb_thread_t rb_thread_check(VALUE data) (18601.0)

static void rb_thread_ready(rb_thread_t th) (18601.0)

static void rb_thread_remove(rb_thread_t th) (18601.0)

static void rb_thread_restore_context(rb_thread_t th, int exit) (18601.0)

スレッドを切り替えるにあたって、切り替え先のスレッド th の コンテキストを評価器に復帰します。

スレッドを切り替えるにあたって、切り替え先のスレッド th の
コンテキストを評価器に復帰します。

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static void rb_thread_save_context(rb_thread_t th) (18601.0)

スレッドを切り替えるにあたって、現在実行中のスレッド th の コンテキストを評価器から th に退避します。

スレッドを切り替えるにあたって、現在実行中のスレッド th の
コンテキストを評価器から th に退避します。

static void thread_free(rb_thread_t th) (18601.0)

static void thread_mark(rb_thread_t th) (18601.0)

VALUE rb_thread_stop(void) (18349.0)

現在実行中のスレッドを停止します。 他のスレッドから rb_thread_wakeup を呼ばれると再開します。

現在実行中のスレッドを停止します。
他のスレッドから rb_thread_wakeup を呼ばれると再開します。

static VALUE rb_thread_pass(void) (18349.0)

Thread#pass の実体。

Thread#pass の実体。

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