Ruby 2.7.0 リファレンスマニュアル > 環境変数

環境変数

Rubyインタプリタは以下の環境変数を参照します。

RUBYOPT

Rubyインタプリタにデフォルトで渡すオプションを指定します。

指定できないオプションを指定した場合、例外が発生します。

$ RUBYOPT=-y ruby -e ""
ruby: invalid switch in RUBYOPT: -y (RuntimeError)

sh系

      RUBYOPT='-Ke -rkconv'
      export RUBYOPT

csh系

      setenv RUBYOPT '-Ke -rkconv'

MS-DOS系

      set RUBYOPT=-Ke -rkconv
RUBYPATH

-S オプション指定時に、環境変数 PATH による Ruby スクリプトの探索に加えて、この環境変数で指定したディレクトリも探索対象になります。(PATH の値よりも優先します)。起動オプションの詳細に関してはRubyの起動 を参照してください。

sh系

      RUBYPATH=$HOME/ruby:/opt/ruby
      export RUBYPATH

csh系

      setenv RUBYPATH $HOME/ruby:/opt/ruby

MS-DOS系

      set RUBYPATH=%HOMEDRIVE%%HOMEPATH%\ruby;\opt\ruby
RUBYLIB

Rubyライブラリの探索パス$:のデフォルト値の前にこの環境変数の値を付け足します。

sh系

      RUBYLIB=$HOME/ruby/lib:/opt/ruby/lib
      export RUBYLIB

csh系

      setenv RUBYLIB $HOME/ruby/lib:/opt/ruby/lib

MS-DOS系

      set RUBYLIB=%HOMEDRIVE%%HOMEPATH%\ruby\lib;\opt\ruby\lib
RUBYSHELL

この環境変数は mswin32版、mingw32版のrubyでのみ有効です。

Kernel.#system でコマンドを実行するときに使用するシェルを指定します。この環境変数が省略されていればCOMSPECの値を使用します。

PATH

Kernel.#systemなどでコマンドを実行するときに検索するパスです。設定されていないとき(nilのとき)は "/usr/local/bin:/usr/ucb:/usr/bin:/bin:." で検索されます。

RUBY_GC_*

GC/チューニングのための環境変数 を参照。