Ruby 2.5.0 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > drbライブラリ > DRb::DRbUnknownクラス

class DRb::DRbUnknown

クラス・モジュールの継承リスト: DRb::DRbUnknown < Object < Kernel < BasicObject

要約

リモートプロセスからマーシャリングされて送られてきたオブジェクトで、そのクラスがローカルプロセス内では不明であるようなものを表すクラス。

このクラスのインスタンス内部ではマーシャリングされたバイト列を保持しています。DRB 経由で他のプロセスにこのオブジェクトを渡すと、 DRbUnknown オブジェクトではなくそのマーシャリングされたデータを渡します。

クラス名/定数名は DRb::DRbUnknown#name で取得することができます。 DRb::DRbUnknown#buf で保持しているマーシャリングされたバイト列を得ることができます。

このクラスのインスタンスの使い道としては、オブジェクトの中継が考えられます。 A, B, C と3つのプロセスがあって、drb によって A <-> B <-> C と通信しているとします。ここで A と C では定義されているが B では定義されていないクラスがあったとしましょう。A から B にマーシャリングされてオブジェクトが渡されると、B ではそのクラスの素性がわからないため DRbUnknown オブジェクトとして表現されます。それを C に送ると、マーシャリングされたバイト列が C に送られ、 C ではそれを元のオブジェクトに復元することができます。このように、中継プロセス B では中継するオブジェクトのクラスについて知らなくとも正しく動作します。

インスタンスメソッド

定義 説明
buf -> String

保持しているマーシャリングされたバイト列を返します。

exception -> DRb::DRbUnknownError

マーシャリングされたオブジェクトが元のオブジェクトに変換できなかった、ということを意味する例外オブジェクトを返します。

name -> String

保持しているマーシャリングされたオブジェクトのクラスの名前を返します。

reload -> object

保持しているマーシャリングされたオブジェクトをRubyのオブジェクトに変換しようと試みます。

継承したメソッド

! != __id__ __send__ instance_eval instance_exec method_missing singleton_method_added singleton_method_removed singleton_method_undefined !~ <=> == === =~ _dump class clone define_singleton_method display enum_for eql? equal? extend freeze frozen? hash initialize initialize_copy inspect instance_of? instance_variable_defined? instance_variable_get instance_variable_set instance_variables is_a? itself marshal_dump marshal_load method methods nil? object_id pretty_inspect pretty_print pretty_print_cycle pretty_print_inspect pretty_print_instance_variables private_methods protected_methods psych_to_yaml public_method public_methods public_send remove_instance_variable respond_to? respond_to_missing? send singleton_class singleton_method singleton_methods taint tainted? tap to_a to_ary to_hash to_int to_io to_proc to_regexp to_s to_str trust untaint untrust untrusted? yield_self .new .yaml_tag ::ARGF ::ARGV ::DATA ::ENV ::FALSE ::NIL ::RUBY_COPYRIGHT ::RUBY_DESCRIPTION ::RUBY_ENGINE ::RUBY_ENGINE_VERSION ::RUBY_PATCHLEVEL ::RUBY_PLATFORM ::RUBY_RELEASE_DATE ::RUBY_REVISION ::RUBY_VERSION ::SCRIPT_LINES__ ::STDERR ::STDIN ::STDOUT ::TOPLEVEL_BINDING ::TRUE