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instance method WIN32OLE#setproperty

setproperty(name, val) -> ()[permalink][rdoc]
setproperty(name, args..., val) -> ()

オブジェクトのプロパティを設定します。

プロパティ名を指定してOLEオートメーションオブジェクトのプロパティ(Rubyの属性に相当)を設定します。

なお、OLEオートメーションの仕様により、プロパティ名の大文字、小文字は区別されません。

[PARAM] name:
プロパティ名を文字列またはシンボルで指定します。
[PARAM] val:
プロパティに設定する値を指定します。
[PARAM] args:
集合的なプロパティに対する設定項目を特定するための引数を指定します。
[EXCEPTION] WIN32OLERuntimeError:
オートメーションサーバの呼び出しに失敗しました。理由はメッセージのHRESULTを調べてください。

OLEオートメーションのプロパティはRubyの属性と異なり、パラメータを取ることができます。

たとえばExcelのWorksheetオブジェクトのCellsプロパティは桁位置と行番号の 2つのパラメータを取ります。

これはVBでは次のように記述できます。

sheet.Cells(1, 1) = sheet.Cells(1, 2) ' セルB1の内容をセルA1へ

Rubyでは上記のコードの右辺をVBと同じく「sheet.Cells(1, 2)」のように記述できますが、左辺の記述はできません。

そのため、次の例のようにsetpropertyメソッドを利用して、パラメータ付きプロパティを設定します。

excel = WIN32OLE.new('Excel.Application')
excel.visible = true
sheet = excel.Workbooks.Add.Worksheets[1]
sheet.setproperty(:Cells, 1, 2, 32)
sheet.setproperty(:Cells, 1, 1, sheet.Cells(1, 2))