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module FileTest

クラス・モジュールの継承リスト: FileTest

要約

ファイルの検査関数を集めたモジュールです。

注意

FileTest で定義された各メソッドは、システムコールに失敗しても例外を発生させません。真を返した時のみ、返り値は意味をもちます。例えば、

File.exist?('/root/.bashrc')

が false を返しても、それはファイルが存在しないことを保証しません。

モジュール関数

定義 説明
blockdev?(file) -> bool

ファイルがブロックスペシャルファイルである時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

chardev?(file) -> bool

ファイルがキャラクタスペシャルファイルの時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

directory?(file) -> bool

ファイルがディレクトリの時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

zero?(file) -> bool
empty?(file) -> bool

ファイルが存在して、そのサイズが 0 である時に真を返します。そうでない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合には false を返します。

executable?(file) -> bool

ファイルがカレントプロセスにより実行できる時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

executable_real?(file) -> bool

ファイルがカレントプロセスの実ユーザか実グループで実行できる時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

exist?(file) -> bool

ファイルが存在する時に真を返します。そうでない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

exists?(file) -> bool

このメソッドは Ruby 2.1 から deprecated です。FileTest.#exist? を使用してください。

file?(file) -> bool

ファイルが通常ファイルである時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

grpowned?(file) -> bool

ファイルのグループ ID がカレントプロセスの実効グループ ID と等しい時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

identical?(file1, file2) -> bool

file1 と file2 が同じファイルを指している時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

owned?(file) -> bool

ファイルのユーザがカレントプロセスの実効ユーザと等しい時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

pipe?(file) -> bool

指定したファイルがパイプである時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

readable?(file) -> bool

ファイルがカレントプロセスにより読み込み可能な時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

readable_real?(file) -> bool

ファイルがカレントプロセスの実ユーザか実グループによって読み込み可能な時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

setgid?(file) -> bool

ファイルが setgid(2) されている時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

setuid?(file) -> bool

ファイルが setuid(2) されている時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

size(file) -> Integer

ファイルのサイズを返します。

size?(file) -> Integer | nil

ファイルのサイズを返します。ファイルが存在しない時やファイルのサイズが0の時には nil を返します。

socket?(file) -> bool

ファイルがソケットである時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

sticky?(file) -> bool

ファイルの sticky ビット(chmod(2) 参照)が立っている時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

symlink?(file) -> bool

ファイルがシンボリックリンクである時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

world_readable?(path) -> Integer | nil

path が全てのユーザから読めるならばそのファイルのパーミッションを表す整数を返します。そうでない場合は nil を返します。

world_writable?(path) -> bool

path が全てのユーザから書き込めるならば、そのファイルのパーミッションを表す整数を返します。そうでない場合は nil を返します。

writable?(file) -> bool

ファイルがカレントプロセスにより書き込み可能である時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。

writable_real?(file) -> bool

ファイルがカレントプロセスの実ユーザか実グループによって書き込み可能である時に真を返します。そうでない場合、ファイルが存在しない場合、あるいはシステムコールに失敗した場合などには false を返します。